益田先生の本、読んでみたよ。
親がおかしいってのはやっぱり皆大なり小なりあるんだなって思った。自分の亡くなった老父もかなり、精神的なのか発達症なのか人格障害なのか、神経質でキレやすく、瞬間湯沸かし器みたいにカッーとなりやすい、暴力的なとこ(物を壊す、配偶者へのDV)もあり、かなり、やばいんじゃないかって思って一緒に暮らしてたけど・・・。ただ他人への暴力、拳などが入る喧嘩は無く、警察のお世話になることはなかった。
ただこだわりが強くて生活するうえでハンガーをかける位置とか角度とか、仕事がある日でも朝は必ず皿洗いしてから出ることとか、タオルをかける位置とか、掃除の仕方とか、網戸の位置とか、出かける前には必ず挨拶する事とか、日曜日は外出しちゃダメとか、すごい細かくて疲れる毎日だった。年と共に体力が衰えるとそういう決まり、こだわりは弱くなっていったけど。
見えない蜘蛛の巣のような糸が老父の周りに張り巡らされていて、それに何かぶつかったり衝撃が加わるとブチギレるようなそんな感覚さえ感じた。
自分の血のつながった戦争帰りの父親(私の祖父にあたる)と継母(血は繋がってない私から見たら祖母にあたる)からの虐待で精神的に参ってしまったようだったからしょうがないのかなと思いながら不安な気持ちで暮らしていた。
小学生からずっとヤングケアラーであり、大人になったらビジネスケアラーな人生。当然そんな教育費にはお金かけられてない、部活動もお金かかる部活はやめてねと言われてたので他に秀でるものもなかった。高校から塾行ったり行かなかったりだったから、学力競争には負ける。バレエも出来ないし、ダンスも踊れない、楽器も演奏も出来ないし、絵も描けない、テニスなどの球技も出来ないので女子の友達も殆どいない。女の子はいろんなことが秀でてないと友達すらできない。厳しい世界なのである。
私にできるのは自分の世界に入って小説書くことだけ。それ位だよ。図書館は無料だから、本ばかり読み漁って本の世界に入っていた。二次創作やってあなたは才能があるとか、絵を描く人からすごく褒められたこともあるけど、辛い現実から逃げられるのが本の世界だったからってだけ。
塾も通わせてもらってたけど安い塾だし、中高は公立だし。専門学校は私立だったから学費高かったよな・・・。それでもそんなに大した事学べないし先生もいい加減だったから、騙されてPCの資格とらなかったら、リーマンショックにぶち当たり、就活はボロボロになってしまった。それが貧困への入り口の第一歩だった。
本当は看護学校か大学の看護学部行きたかったんだけど化学が難しかったので諦めた。当時の夜間学校担当して赴任してきた化学の先生も化学は才能がないと解けないとか言って、あんまり教えてもくれなかったし。未だに何なんだろうあの先生って思うわ。数学は一生懸命勉強してたから専門学校での簿記の勉強は苦にならなかった。
かといって行きたかった語学部も英語も難しくてダメだったし。語学部進学してもゆくゆくは留学しなきゃいけないから金のない人は行くなと英語の先生の忠告もあり諦めた。
公立校は貧困層の人も多いから、そういうのは先生は家に金が無いなら、夢を見るなとかよく言ってきたよね。結局は金が続かなくて大学中退してフリーターになるか、学費稼ぐためにと、女の子ならば、夜職に転落していく形だろうから。
働きながら勉強して資格とったり、PCの勉強したり、契約社員の契約切られて無職になった時は、職業訓練校に通って勉強したり、職業訓練校の先生に指導され、面倒見てもらったりしてして何とか今に至る感じ。
普通に大学出てればこんな回り道せずに苦労知らずな人生になっただろうなって今の年齢になって思う。大学の同級生と結婚も出来て赤ちゃんや子供の世話に忙しい、キラキラなママな生活も送れてたかもしれん。たまに寝る前に想像するんだよ。大学に行けたら同世代の友達も出来て彼氏も出来て、ちゃんとした額の給料を出してくれる会社に就職出来て、一人暮らしも出来て、そのうち同級生の彼氏と結婚して赤ちゃんが生まれて、産休やら育休やら取れて、ワーママやるか、子供が生まれたタイミングで仕事辞めて家庭に入って子育てするとか・・・。そんな夢物語を想像し虚しくなりなり、絶望する。
進学校にも入れたのだからもう少し家庭環境が良ければ私もその一員になれたのかもなんて思ってしまう。でも手は届かず目前で夢は消える。
皆、大学行く中で専門学校行くっていう選択をするのも勇気がないとねぇ・・・。学年で数えるくらいだよ。先生たちからは憐れむような目で見られたのは覚えている。家が貧しくて高卒で就職を選ぶ人もいたし、職業訓練校や防大に進学したり、高卒で自衛隊入る人もいた。私もそのパターン。
もう少しお金があって家庭環境が良ければ行けたのかなって思うんだよね。婚活では専門卒って書けば=ドアホ中のドアホって思われるし。それが本当に辛い。
国公立の大学行くのもそうとう塾通わないと受からないから結局、親のお金の使い道、収入で子供の学歴って決まるんだよね。でも婚活だと富裕層の子供が多いから、本人の努力不足でしょうって言ってくるし分かってもらえない。恵まれた優しい世界にいる人たちだから私みたいに底辺を四つん這いで這いずり回る世界なんて分かってもくれないし。
まぁ本では、老父を上回るレベルのやばい親の症例があり、まぁこの人らに比べたら大分まだマシだったのかなと思えるくらいだったけど・・・。血が出るまで手を洗い続ける親とかさ・・・。
樺沢先生も言ってた、本にも書いてたけど仲の悪い親との和解ってのも必要だよねって本を読んで思った。いつかは親は亡くなるものだし、残されたものとして葛藤みたいなものは心の中に残るし・・・。
いくら老父が家の中で暴れまわっても、老父の誕生日には花をプレゼントしてたんだよ。花なら食べられないし、塩分もない、糖分も無いでしょう。健康的だし。それが老父は気に入ってたみたいだし、それを褒められたのは嬉しかったけど。あんな暴れまくる老父でもね。
ただやっぱ親の事ばっか怨んでてもしょうがないし、自分の人生がより良いものになるようにそっちに考えを向けた方が良いって言う益田先生の考えには賛成かな。
婚活でも親への不満、恨みつらみを話す、親と絶縁した男の人も多いけど、そればっか考えててもねぇ・・・。
じゃぁ、今どうするのよって話でさ・・・。親とうまくいかない人と話す機会は婚活で多々あったけど、何かずっと過去の事をぐちぐち言ってる人ってしんどくてさ。
それはそれとしてーって置いといて、自分の人生をしっかりやってる人の方がキラキラして、魅力あったなって思うわ。
僕と、俺と傷をなめあおうよって言われても、やっぱずっとぐちぐちやってる人とは嫌なんだよね(笑)