大代行時代とミステリ作家とその弟子が良かった。
有栖川有栖さんは相棒でも小説書いてるからファンなんだよね!!有栖川有栖さんの書いた話は相棒の中でも面白いよね。
大代行時代は代行業者を使って社内のルールを確認してもらう若手社員の話。思わぬ人物が代行業者で読んでいてびっくりした。
ミステリ作家とその弟子はミステリってこんな感じだよなぁって思う王道なミステリで面白かった。
漂白の道、(島津 輝)と祀りの生き物(高山羽根子)が良かった。
漂白の道は、親戚の訳ありの美女、カナさんと主人公希和子との交流の物語。身内や親族のお通夜に顔を合わせるうちにカナさんと仲良くなっていく。何年か、十数年に一度顔を合わせてゆっくり仲良くなっていくからすごいゆっくりとした交流なんだよね。なんかそのゆっくりさがゆったりとしていて良かった。
祀りの生き物は、主人公が神社の夏祭りに買ってきた南洋の妖精の思い出から亡くなった祖母の生前の様子を思い出す物語。これがすごく良かった。幻想的な夏祭りの風景が頭に思い浮かぶような描写も素晴らしく、謎めいた南洋の妖精の正体や消息も分からずあいまいに終わっていく感じ。すごく良かった!!
相談所登録しても結局は育ちの良さがものを言うという、厳しい内容だった。育ちの良さ、悪さは努力で変えられるのかって読んでて思ったけど難しいと思う。どれだけお金を積んで相談所入っても、そこはクリア出来ないんだろうなと思った。
難しいね。婚活って。つくづくそう思った。
パンの短編集だった。パンのおいしさと昔懐かしいパンの話なんかも書いてあり、読んでてほっこりした。しょうがパン、ロバが運んでくるパン屋さんの話が印象的だった。