図書館で借りてきた。女たちの避難所。
これは架空の大震災の話として描かれているが、モデルは3.11の大震災だそうだ。(あとがきに書いてある)
間仕切りのない避難所生活がいかに大変か分かったし、暴行された時のアフターピルまで配られていたとは…。そんな事も予想されて薬まで配られるんだね。
美人の遠乃も夜トイレ行ったときに車に連れ込まれて乱暴されそうになるし…。読んでてリアルすぎて怖かった。
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一番印象に残ったのが、最後のほうで福子が息子夫婦のいる東京へ上京する時の話。赤ちゃんのいる遠乃を上京させるのを反対するシーン。福子としても責任を感じて何度か上京したがる遠乃を説得するシーンはリアルでよかったと思う。
ファンタジーな話ならよし、一緒に上京しよっか!って軽々しく話は進むんだけど、責任を負いたくないからイケメン自衛官と遠乃をくっつけようとするのも何かリアルで…。
最後はみんな(福子、遠乃、智彦、渚、昌也)が上京して何とか仕事に就いたり、不登校を克服して学校に行けててよかったなーって思った。
最後に息がまともに吸えるような、途中までは重苦しくて息をするのもつらいという結構重めのテーマを扱った小説だった。
まぁこんな大震災、経験したくないなってつくづく思った。南海トラフが心配だし、今対策できることをやっていこうと思った。