ロスト・ケア
葉真中 顕
若年性認知症の身内の介護をしていらっしゃる方のブログで読んだので、興味がわいて書店で珍しく本を買い、読んでみた。
結構内容としては重い。ヘルパーさんが出入りしている家の金品を盗む描写があり、やっぱりそういうことってあるよねぇと思った。
だからうちはヘルパーさん、まだ頼んでない。掃除なんかも高いけど掃除ロボット買えばいいと思ってる。また勤め始めて掃除まで手が回らない場合は。
犯人が意外な人物でえっ!!って声を出してびっくりする位だった。物語の構成が上手いよね。
重い内容で最後の方でようやく息が吸えるというか、それまでは息が詰まる描写が多い。
認知症のおばあさんが排泄物を食べるシーンとかうわぁ…って思ってしまった。それで孫がビビッて逃げ出そうとするんだけど、つるんってすべって排泄物の水たまりにダイブするシーンとか。これは介護ノイローゼになるよなぁと思う。だからといって赤の他人に頼って間接的にでも介護殺人を希望する、殺されてよかったって思ってしまう女性の心理は闇が深いよね。
映画は観てないんだけど、TVでやったら見ようかなと思う。